不妊治療

不妊治療こそ夫の力量が試される!【夫ができること4選】

日本国民の旦那様!可愛い妻を持つ夫の皆さん

夫婦関係において夫が力を試されるのはいくつもありますが、
不妊治療の期間こそが夫の力量が試される場面だと思うのです。

私は現在36歳、妻と2015年に結婚してから妊活に励み2020年12月に念願の第一子が誕生。
不妊治療の過程で妻と築いた信頼関係がとても重要と感じたので、
夫の皆さんに伝えたいと思います。可愛い妻を支えてあげよう!

 

1. なぜ不妊治療がつらいのか<病院通いの三重苦>

1.1 お金がかかりすぎる

ここでのお金とは通院でのの不妊治療にかかる負担を指します。

産婦人科などに定期的に通い人工授精や体外受精を行うことです。

出産したらお金はかかりますが国からも負担をカバーする多くの助成金が入ります。

しかし不妊治療は助成金が少しは改善されたものの、依然自費負担が大きいです。

菅首相が少し力を入れだしたけどみんなおじいちゃんだから自分たちのことだけ考えて
お金で治療、出産を諦めた人がいかに多いか全然分かってない!

未だに怒り心頭ですがとりあえず置いといて、、不妊治療では1回=約30-60万円程かかります。

1回とは採卵準備のための投薬、検査等から実際に受精までとすることで、
私たち夫婦も200万弱自費となり金銭的な要因が病院通いをあきらめた要因の一つでした。

1.2 通院がつらすぎる

私は妻と同行で数件不妊治療専門の産婦人科を回りましたが何処も雰囲気が重いという感じでした。

そして想像を絶するほど不妊治療で悩まれてる方を多いと感しました。

不妊治療はとにかく通院が多いんです。月に半分くらい通院する月もあります。半端じゃないです。

仕事も不妊治療も両立させるって、権力持ってて自由に出勤して休めてっていう人以外無理です。

検査、注射、投薬、採卵、結果報告などなどこれらが何回もあり当然注射なども副作用もあります。

私の妻も仕事の調整は大変苦労していましたし妻自身の意地もあったので出来るだけ仕事も疎かにしないよう
頑張って出勤していたので体力的、精神的にも限界でした。

1.3 メンタルが崩壊する

私たちは決して裕福ではなかったため1回のチャンスで数十万かかると聞いていたものの、
行くたびに数万と費用がかかるためいつも『高いねぇ~、なんでこんな苦労してる人が多いのに保険適用ならないんだろうね』と二人で話していました。

高い通院費、高齢出産にあたるため時間の経過とともにくる焦り、上記の通り通院による体力的、精神的な不安、焦りなど
あげればキリがありません。

不妊治療は正しく”直線なのに光(出口)が見えない真っ暗なトンネル”と言ってよいと思います。

光は見えないけどトンネルがあるから入ってみたけど次第に不安が大きくなり、
引き返せなくなりどうしようもない悲しみ、切なさ、絶望感に襲われます。

これが毎月、毎回訪れるのです。

人生の中で夫婦は婚約、結婚、出産、子育て等もちろん大変ではありますが、不妊治療の過酷さは他を圧倒します。
出来るならば少しでも皆さんがその苦痛から解放されてほしいと思います。

2. 予測される展開

2.1 他人の出産を祝えなくなる

何回も体外受精にチャレンジするとどんどん焦りが大きくなり、普段から気持ちに余裕がなくなります。

『なんでみんな簡単に出産しているのに私だけ出来ないの・・・』
『なんで望まないのに出来ちゃった人がいるのにこんなに欲しがっている私が出来ないの・・・』

なんで私だけ?ってなります。そして友人の出産報告にもシンプルに喜んであげられなくなりました。
私より年下でつい最近結婚した友人がどんどん妊娠、出産報告が増えていき先を越されて益々焦りが出てくるのです。

2.2 赤ちゃんを見るのがつらくなる

ショッピングモールでフードコートにいた際、幸せそうな赤ちゃんを連れたファミリーをたくさん見て
妻が泣き出してしまいました。

あんなに欲しがっていた赤ちゃん。

全ては赤ちゃんに出会うために頑張って通院して、仕事も調整してきたのに赤ちゃんを見るのがつらくなります。

誰が悪いとかではないですけどね。(でも国の制度、不妊治療者にきつすぎる仕打ちと思えるこの制度。
国を、日本ふざけんなって思ったのを記憶してます。笑)

2.3 夫婦関係が悪化する

どうしようもないです。どんなに仲良しの夫婦でも訪れますよ。笑
私たちのケースで言うと、タイミング法でタイミングを取る日=セックスをする日を決める日に私が仕事で遅くなり
疲れてタイミングが取れなかったときや上記のような出来事で先の見えない不安、焦りが大きくなり
お互い余裕がなくなると夫婦関係がギクシャクしてきます。

また言いますけど笑 どちらも悪くないです。でも国が、自治体が動くのが遅すぎるのです。

3. 夫に何ができるか

3.1 常に言葉をかけてあげる

あなたの可愛い奥様は先の見えない状況からとにかく不安です。

終わりが見えたら頑張れるのに・・・・

私の妻は最後は通院をやめました。
二人で不妊治療のことを勉強して独自のタイミング法で頑張っていこうと決意しました。
二人だけの人生を覚悟しました。

旦那さんには是非奥さんの近くにいて、声を聞いてほしいのです。

奥さんは親友にも相談出来ません。家族にも余計に心配をかけるからと細かいことまで相談出来ません。

聞いてくれるのはあなたしかいません。

・不妊症と診断され、通院を始めることになったら、『一緒に頑張ろう』

・体外受精が失敗して奥さんが落ち込んでいたら『またチャレンジしよう!でも〇〇の身体が心配だから無理はしないで』

・奥さんがつらくて不妊治療をやめたいと言ったら、二人の人生について敢えて話し合ってください。
そして子供も確かにほしいけど奥さんとの人生が何より大事であるとしっかりと伝えてください。

3.2 間違ってもいいから全力で調べる

不妊治療はみんな初めての経験ですが、インターネット上でいろんな情報が手に入ります。

旦那さんには是非積極的に不妊治療について勉強してほしいのです。

例えば近隣何件かの産婦人科の料金、システムの比較や先生から聞いた専門用語など、
小さなことでも全て全力で調べてください。

〇インターネットで調べる場合→ 印刷をして重要だと思ったらマーカーをする。
個人のブログなどではなく病院や専門家の記事を優先してください。

〇本で調べる場合→ インターネット上は情報が有りすぎて正しい情報かも証明できませんので本で調べることをお勧めします。
本を購入して重要なポイントは付箋を貼る。

〇文献で調べる場合→ 例えば不妊治療のデータなど奥さんにとって前向きな情報になるようなものがあれば
CiNii Articlesなどで文献を探してデータ等を必ず印刷する。

とにかく足跡を残すのです=紙に印刷する、マーキングすることが重要です。

奥さんも初めて聞いた言葉などはきっと自分で調べていると思いますが旦那さんがその言葉について書かれた本や
インターネットで詳しく載っている紙を持ってきたらどう思うでしょうか?

もし仮に既に調べて知っていた情報であったとしても奥さんには必ず響きます。
奥さんは一人ではなく私には夫がいるから大丈夫!きっと二人で乗り越えたいと思ってくれるはずです。

3.3 出来る限り病院についていく

通院での不妊治療の場合ですが、これは平日仕事の会社員の方は難しいですし私もなかなか出来なかったのですが、
とにかく奥さんの通院回数が多いです。

出来るだけ一緒に行って一緒に先生の話をきいてください。
そして聞いたことをしっかりメモして調べてください。

旦那さんが毎回一緒に行くのは難しいですが、是非会社を休んででも一緒に行ってほしいタイミングがあります。

それは採卵結果、受精結果、妊娠判定など一番喜び、悲しみが訪れる瞬間は絶対寄り添ってほしいのです。

寄り添って一緒に喜び、一緒に悲しんであげるだけで奥さんは一人ではないと感じるはずです。
これは必ずお願いします。

3.4 愛情を伝える

もうここまで出来れば奥さんに十分愛情は伝わると思いますが、日々の生活の中でも伝えてください。
不妊症に夫、妻のどちらが悪いなど絶対ありませんが、例えば同年代と比較して卵子が少ないと診断されたら、
奥さんは自分を責めます。

自分のせいで子供が出来ない。子供が欲しい夫に子供を見せてあげられないのは自分のせいだと。

実際にこうして自ら離婚を提案した方もいます。これは間違っています。

好きだとか愛してるという言葉も大事ですが、
ここでは旦那さんには是非【今は十分幸せで二人の人生でも幸せ】であるとしっかり言葉で伝えてください。

もし仮に旦那さんご自身が精子が不調で妊娠しにくい状態となっていても自分を責めないでください。
二人で乗り越えるのです。

 さいごに

伝えたいのは、【奥さんを救うのは旦那であるあなたしかいない】ということです。

不妊治療は奥さんにとって人生で一番つらく悲しい時間になるかもしれません。

お金、時間、心をズタボロにされても望んでいた結果が出ないことがあります。

そんなとき旦那さんは全身全霊をこめて奥さんに愛情を注げるべきです。

不妊治療で苦しむ夫婦が少しでも少なくなればうれしいです(^^